マネジメントシステムとは、方針及び目標を定め、その目標を達成するために組織を適切に運用・管理するための仕組みです。製品やプロセスなどが特定の規格などの要求事項に適合していることを第三者(認証機関)が審査し、証明することを認証といいます。一般消費者や取引先などは、製品やサービスを選ぶ判断基準にすることができます。
マネジメントシステムには、以下の種類があります。
- 品質マネジメントシステム(QMS:国際規格はISO 9001)
- 取引先や顧客の要求に合った仕様の製品/サービスを、安定して提供することができる仕組み(顧客重視のシステム)です。
- 環境マネジメントシステム(EMS:国際規格はISO 14001)
- 環境に与える負荷をなるべく少なくしていくための一連の仕組み(環境にやさしいシステム)です。
- 食品安全マネジメントシステム(FSMS:国際規格はISO 22000)
- 食材の生産から加工などを経て、最終的に消費者へ安全な食品を提供するための仕組み(食の安全確保のシステム)です。
- 情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS:国際規格はISO/IEC 27001)
- 組織にとって大切な情報を、必要なときにはすぐに使えるという点に留意しながらも適切に保護する仕組み(セキュリティシステム)です。
- 航空・宇宙・防衛分のマネジメントシステム(QMS:国際規格はISO 9100)
- 航空宇宙及び防衛分野の製造業者に対する品質マネジメントシステムです。航空・宇宙・防衛業界における要求事項を満たした製品を提供するための仕組みです。
- 航空・宇宙・防衛分野の販売業者マネジメントシステム(QMS: 国際規格はISO 9120)
- 航空宇宙及び防衛分野の販売業者に対する品質マネジメントシステムです。
- 医療マネジメントシステム(医療マネジメントシステム機構)
- 医療の安全と信頼を高めるためのシステムです。
- ①医療安全のシステム構築支援 医療安全のためのリスク軽減のためのシステム構築支援
- ②医療の質マネジメントシステムの評価 医療評価機構が実施する「医療の質」マネジメントシステムの評価
- ③医療の質マネジメントシステムの構築・実施・改善のコンサルテーション マネジメントシステムの認定取得支援及び実施・改善に関する継続的な支援
認証登録のメリット
- 一般消費者や取引先にとって
- 組織がしっかりとした仕組みを構築して運用され、期待した結果が得られるよう管理されているという信頼感が得られます。
- 一般消費者や取引先に代わって組織に対して登録機関が監査を行います。
- 認証を受ける組織自身にとって
- 認証を受けていることを文書やマークで示すことによって、一般消費者や取引先に対して組織の信頼性をアピールすることができます。
- 定期的な認証審査によって、マネジメントシステムの継続的な維持・改善が図ることができます。